刺し子について

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 刺し子は日本女性が生活の中で生み出した、お針の芸術です。


 かつて、木綿が貴重だった頃、どんなに小さな布でも、どんなに擦り切れていても、はぎ合せにしたり、重ね合わせて刺し子をする事で補強し、保温性を高めたのです。 刺し子は全国どこにでもありますが、刺し子は地域によって、特徴があります。ぐし縫いで古典的な文様を刺すのが一般的ですが、東北地方の『一目指し』や、『こぎん刺し』、『菱刺し』も興味深いです(『庄内刺し子』、津軽の『こぎん刺し』、『南部菱刺し』を日本三大刺し子と言うそうです)。

 刺し子の模様には意味があります。麻の葉は魔除け、七宝はお祝い、亀甲は長寿、一目指しの柿の花は一つも無駄花が無いとか、米刺しは豊作の祈りであったりとか、又身内で柄が決まっていたりとか様々です。

 貧しい農民たちにとっては、美しく刺して身に着けることが唯一のおしゃれだった時代もあり、上手に刺せる事が嫁入りの条件であったり、刺し子は生活に欠かす事のできない大切な技術でもありました。

 一日の仕事が終わって夜なべ仕事に、雪深い地方では冬仕事として、女達は針を持ち、家族のために思いを込めて、一針一針刺し子をしたのです。

 今は針を持つことすら無くなった時代ですが、私はそんな日本女性の知恵と技を学び、その奥にあるやさしさや温かさ、慎ましさ、そして強さを受け継いでいきたいと思います。

背守りのこと

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  (暮らしの手帳より)

 背守りとは、かつて母親が我が子を思って着物の背中に縫い付けたおしるしです。
 ある時「暮らしの手帳」を見ていましたら、”背守り”の紹介がありました。 人の背中には目が無く、体の前に比べて無防備です。 大人の着物には背縫いがあり、その縫い目に霊力が宿り、身を守ると信じられていたようです。 しかし、子供の着物には背縫いが無いので、そこから魔物が入り込まないように糸で縫い、魔除けにしたのだそうです。 縫った糸は長く垂らして、万が一子供が囲炉裏や井戸に落ちた時、守り神に引き上げてもらえるように又、悪鬼につかまれてもスルリと逃げかわせるように結び玉は作られなかったという事です。

 「七つまでは神の子」と言われ、医学も今程進んでいなく、衛生的にも問題のあった時代、小さな命はほんの些細な事で奪われてしまっただろうという事は、容易に想像できます。 子供が大人と同じ背縫いのある着物を着せられるようになるのも、丁度七歳頃です。

 背守りは、背縫いに代わる魔除けであり、母親が我が子が無事で育ちますようにと祈りを込めて、一針一針縫い取ったものでした。 しかし、時代と共に着物を着る事も少なくなり、医療も発達してきて、背守りの風習は無くなってきたそうです。 ですが、このような日本の文化、その精神は忘れず、受け継いでいきたいものです。


 私は、『わらべすく』のオリジナルウエアーに、少しでも刺し子をしたいと思っていましたので、背守りの意味を込めた刺し子を背中にあてることにしました。

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